ひな祭りの“なんでやねん?!”
2016 年 3 月 1 日主任研究員 渡来
明日、3月3日は「ひな祭り」ですね。
私は男兄弟しかいなかったため、長い間「ひな祭り」とは縁のない生活でした。
しかし、娘が生まれてからは、毎年お祝いするようになりました。
わが家では、オルゴール付きのひな人形を飾っています。
流れる曲は、もちろん「うれしいひなまつり」。
娘がネジを巻いて、流れてくる曲に合わせて歌っています。
昨年は、何回歌っても、なかなか歌詞を覚えることができず、歌っている途中で「なんやったっけ?」と歌が止まることもありました。
しかし、4歳になった今年は、歌詞も完璧で、近所からの苦情が心配なほど大きな声で歌っています。
『見くびるな 家電の進歩と 子供の成長』という言葉を聞いたことがありますが、まさにそのとおりで、行事のたびに、1年前、2年前の姿を思い出して、我が子の成長の早さに感動しています。
「これだけ成長が早いと将来どんな凄い子になるのだろう…」と、親バカの王道をひた走っている毎日です。
ここで一句、
『いつまでも 馬鹿のまんまの 親だから』
次回のサラリーマン川柳に応募予定 笑)
さて、「ひな祭り」にまつわる慣習や言い伝えは多くありますが、長い間「ひな祭り」に縁がなかった私は、ひな祭りの意味や起源をほとんど知りませんでした。
そこで今回は、私の「ひな祭り」に対する疑問について呟きたいと思います。
題して「ひな祭りの“なんでやねん?!”」
1.「ちらし寿司」を食べるん なんでやねん?!
ひな祭りの定番メニューといえばちらし寿司ですが、その由来はよくわかっていません。
ただ、お寿司には“寿:ことぶきを、司:つかさどる”という意味があるらしく、昔からお祝いの時によく食べられていたそうです。
また、ちらし寿司の具材にも、それぞれ意味があるようです。
たとえば、
- えび…腰が曲がるくらいまで長生きするように
- れんこん…見通しがよくなるように
- 豆…マメに働けるように
などなど。
おせち料理と同様、ちゃんと理由があるんですね。
この中に高麗人参も入れて、「地にしっかりと根を張り、たくましく育つように」という願いを込めるのもいいかもしれませんね。
いずれにせよ、ちらし寿司は彩りも良く、女の子のお祝いにぴったりな料理だと思います。
ちなみに最近は、ちらし寿司にもいろんなアレンジ料理があるそうですよ。
興味がある方は調べてみてください!
2.「ハマグリのお吸い物」を飲むん なんでやねん?!
なんでやねん?!といいつつ、ちらし寿司とお吸い物の相性は抜群ですね。
ちらし寿司を食べて口の中に酸味が残っているところに、お吸い物を飲むと、ちょうど良い加減のダシの香りがスッと入ってきて、口の中を優しく包み込んでくれる。
そして、後味がほんのり甘く、また酸味の効いたちらし寿司が欲しくなる。
ちらし寿司とお吸い物で「味の無限ループやぁ~」
とまあ、グルメレポートはさておき…
なぜ、ハマグリじゃないとダメなのか。あさりでも、松茸でもよろしいんとちゃいますのん?!いやいや、それにはちゃーんと理由がありまして、それは、ハマグリが二枚貝…つまり、貝殻が対になっている貝だからです。
ハマグリには、対になる貝殻しか組み合わせられないという特徴があります。
このことから夫婦円満の縁起物として重宝され、娘が良い人と巡り合えるようにという願いを込めて「ひな祭り」にハマグリのお吸い物が飲まれるようになったそうです。
ちなみにアサリも二枚貝ですが、ハマグリに比べて貝殻が小さく、割れやすい特徴があります。貝殻が割れやすいとなると、お祝い事のお吸い物には好まれないかもしれませんね。
個人的には、ハマグリはBBQで炭火焼きが一番ではないかと思います。(もちろん左手にビールは必須ですね)
3.「ひな人形」を飾るん なんでやねん?!
ひな人形の由来は、昔の人形遊び(ひいな遊び)と、厄除けのために身代わりの人形を川に流す「流しびな」という風習が結びついたものだそうです。
昔は、女の子が生まれると人形を用意し、災いが起きないようにする厄除けの儀式が行われていました。それがいつしか、女の子の成長と幸せを願うお祝いへと変化していったようです。
また一説によると、時代と共に身代わりの人形が豪華になり、流すのがもったいないということで、今日のような風習になったともいわれています。
「ひな人形」が身代わりの厄除けであることを考えると、次女・三女が生まれたら、それぞれに新しいものを用意してあげる方が良いかもしれませんね。
人形といえば、高麗人参の根っこは人形のようにも見えます。
高麗人参は、飾っておくだけではもったいないので、しっかり摂取してくださいね。
そして、お花見シーズンに備えて健康な体づくりをしていきましょう!
それでは、ワタクシはお花見の準備がありますので、今回はこの辺で~
ごきげんよう~