特別対談 第1回 現代人を救う高麗人参の力 特別対談 第1回 現代人を救う高麗人参の力

医学博士・市川 寛 教授 理学博士・三原 憲一

品質保証・研究開発室では、「高麗人参の抗酸化力」をテーマに同志社大学の市川寛教授と共同で研究を進めています。今回、市川教授を迎えての対談が実現。その模様を2回にわたってお届けします。

これからは食品で病気を予防する時代。

三原

本日はお忙しい中、ありがとうございます。現在、市川先生のお仕事は、大学での研究や学生の指導がメインですか?

市川教授

そうですね。他に医師として病院で診療にも携わっています。

三原

ご専門は消化器内科で、特に注目されているのが活性酸素ということですが、具体的にはどのような研究をされているのですか?

市川教授

もともとは消化器内科の病気に関する様々な研究をしていたんですが、たまたま管理栄養士の養成講座を担当することがありまして。そこで臨床栄養や機能性食品に興味を持つようになりました。以来、栄養学や、機能性食品、食品の機能に関する知見を、消化器疾患だけでなく、生活習慣病を含めた病気の予防に応用するための研究に取り組んでいます。

三原

医師の方というのは、病気を薬で治すというイメージがあります。市川先生のように食品で病気を予防しようと考える方は、そう多くないのでは?

市川教授

本来、医学部の人間は栄養学を学ばないことが多いんですよ。知識がないから、そういう発想になりにくいのかもしれません。ただ最近は、ようやく機能性食品に対して医師や医療関係者が興味を示すようになってきました。食品のいいところは、対症療法ではなく、例えば、身体の中で高まり過ぎたものを抑えたり、低くなったものを元に戻すといった、根本からの改善が期待できる点だと思うんです。薬のような副作用の心配もありませんから、安心して使える。医療費の削減といった今日的な課題も視野に入れますと、食品を使った予防医学をどんどん進めていくべきではないでしょうか。

活性酸素に対する高麗人参の働きとは?

三原

市川先生と私たちが、活性酸素に対する高麗人参の有用性を探ってみようということで、研究を始めたのが2015年でした。そもそも高麗人参について、様々な症状に効果を発揮するという文献は、多数あるんですが、それがどういうメカニズムで健康に役立っているのかというのが、きちんと分かっていないところもあって。そういう意味で、万病の元ともいわれる活性酸素という切り口は、すごく興味深いと思いました。市川先生が高麗人参に注目されたのは、なぜですか?

市川教授

やはり古くから飲み続けられている点ですね。現在でも、私も含めて実感している人が数多くいることを考えれば、身体に良いのは間違いないですから。

三原

研究では、まず高麗人参そのものについて、どの活性酸素を消去するのかを測定し、次に人が実際に飲んでみて、身体の抗酸化能がどう変化するのかを見ました。

市川教授

私はこれまで10種類ほどの食品について研究をしてきましたが、試験管レベルだけでなく、実際に摂取した時に身体がどう変化するのかを評価することが重要だと考えています。例えばビタミンEが500倍のジュースを飲んだからといって、身体の抗酸化能が500倍になるかといえば、それはありえないわけですから。

即効性と持続性を兼ね備えた稀な素材。

三原

正直言うと、研究が始まった当初は、高麗人参が活性酸素に対してどれほどのパワーを発揮するのかわからなくて、ドキドキしながら結果を待っていたんです(笑)。ですが、思いがけなく良い結果が出て、すごく驚きました。

市川教授

試験では、高麗人参を摂取した時の血液中の抗酸化能の変化を見たんですが、非常に興味深かったのは、摂取して4時間後に採った血液と、1週間後に採った血液で結果がまったく違うことですね。いずれも抗酸化能は高まっているのですが、それぞれメカニズムは違うだろうと考えています。というのも高麗人参の場合、成分そのものに活性酸素を消去する働きがありますが、一方で、成分が身体に何らかの作用を及ぼして、その結果、抗酸化能が高まっている可能性も高いんですよ。

三原

異なる作用が相まって、それぞれの時間で違う結果が現れていると考えられるのですね。

市川教授

そうです。抗酸化物質にもいろいろあるんですが、例えばビタミンCは、ダイレクトに吸収されて血液中の活性酸素を消去しますが、すぐに尿として排出されてしまいます。だから、ビタミンCなら、おそらく2、3時間おきに飲まないと効果はないと思います。一方でビタミンEは、短期的な効果は期待できませんが、老化など長期的な疾患に対しては効果を発揮するんです。しかし、高麗人参の場合は、短期的にも長期的にも抗酸化能を高められるので、非常に魅力的ですね。現時点で私が見ているのは、あくまで血液中だけですので、例えば、体内の抗酸化酵素を誘導するメカニズムへの関与など、別の角度から見れば、高麗人参が持つ多用な働きがさらに明らかになるのではないでしょうか。

三原

私が試験結果で特に注目したのは、活性酸素の中でもとりわけ酸化力が強いといわれるヒドロキシラジカルに対してパワーを発揮したことですね。

市川教授

ヒドロキシラジカルを消去する力が低下すると、糖尿病や慢性閉塞性肺疾患といった酸化ストレス関連疾患のリスクが高まることがわかっています。逆に考えれば、ヒドロキシラジカルを消去する力を持つ高麗人参は、そうした疾患の予防に役立つのではないでしょうか。こうした試験結果から見ると、高麗人参はトップレベルの抗酸化力を持っているといえますね。私が研究した抗酸化食品のなかでも3本の指に入っていますよ。

― 次回に続く

プロフィール

市川 寛 教授

同志社大学大学院
生命医科学研究科

医学博士・医師。 酸化ストレス研究で優れた実績を持つ。日本酸化ストレス学会の理事、日本抗加齢医学会の評議員を務めるなど、医療や栄養に関連する、30を超える学会で活躍。2007年度日本過酸化脂質・フリーラジカル学会論文賞など多数受賞。

三原 憲一

金氏高麗人参(株) 品質保証・研究開発室
主席研究員 理学博士

大阪大学大学院 理学研究科 博士後期課程 修了

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