竜宮城でのひととき

2014 年 11 月 12 日

研究開発室 松尾

 

こんにちは。
研究開発室の松尾です。

 

11月最初の3連休に、世界最大級といわれている海遊館に初めて行きました。

 

今まで、水族館に行く機会があまりなかったので、カマイルカのお食事タイムや、優雅に泳ぐジンベイザメなどを、新鮮な気持ちで見ることができました。

 

企画展示の「ヒレのヒミツ ~スイマーたちの華麗な物語~」では、ヒレのユニークな活用方法や進化について、実物標本や希少映像を見ながら楽しむことができました。

 

中でも一番、私の目に留まった活用法は、これからおいしい季節になる“フグのヒレ酒”です。

 

飲む人や店によって異なりますが、ヒレ酒の作り方は2つあります。

  1. 火をつけてアルコール度数を低くし、飲みやすいスープのようにする
    (鍋で作る際に蓋をして火を消すタイミングを計れば、味の調整ができます)
  2. 火をつけずにお酒として楽しむ

 

ヒレは厚みがあるもので、3cm角の大きさ2枚ぐらいが一合の酒に適量。
少し焦げるくらい焼くか、お酒を75度くらいの熱燗にすると生臭さがなくなります。

 

フグのヒレには、グルタミン酸(アミノ酸の一種)や、イノシン酸(核酸の一種)が多く含まれています。

 

これらのうまみ成分が、特有のおいしさを作り出します。

 

あまりのおいしさに、つい飲みすぎてしまった時には、ぜひ“高麗人参”を飲んでいただきたいです。

 

なぜなら、高麗人参の主要成分であるジンセノサイドには、アルコールの分解と解毒を促進する働きがあるからです。

 

ADH(アルコール脱水素酵素)と、アセトアルデヒドの代謝を促進するALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)の活性を増加させることで、二日酔いや肝臓の負担を減らしてくれます。

 

さて、海遊館の話しに戻ります。

 

カマイルカのお食事タイムの時、水槽の中に“ひときわ輝く美女”が現れました。

 

イルカそっちのけで、まさに“竜宮城”にいる気分になりました。(笑)

 

(参考文献)・科学が解き明かした  高麗紅参神秘の薬効 P120    (祥伝社)