Ginseng ジンセン 2015年晩夏号

 

今すぐ役立つ健康講座②寝たきり原因の第2位、「認知症」を防ぐ!

患者数が増える一方で、治療の方法が確立されていない認知症。世界でも類を見ないスピードで高齢化が進む日本にとって、大きな課題の1つとなっています。しかし近年、認知症の研究は徐々に進展し、その全容が明らかになりつつあります。


加齢による物忘れと認知症は、違うもの。

道に迷う老人

物忘れと認知症の大きな違いは、忘れていたことを自覚できるかどうかです。例えば、夕食に何を食べたのか思い出せない場合、ただの物忘れです。しかし、夕食を食べたかどうかが思い出せない場合、認知症が進行している可能性があります。認知症は脳の細胞が死滅することで発症するため、このような記憶力の他に、判断力や理解力も低下します。すると「いつも通る道なのに迷ってしまう」「季節に合わせた服を選べない」といった症状が現れ、日常生活に支障をきたすのです。

 
認知症のタイプは、大きく分けて2種類。

ひとくちに認知症といっても様々な種類があります。中でも代表的なものが「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」。この2種類を発症する方が、認知症患者全体の8割を占めています。

脳血管認知症

【脳血管性認知症】

男性に多い認知症で、脳の血管が詰まったり破れたりして、脳に酸素が送られず、部分的に神経細胞が死滅することで起こります。正常に働いている神経細胞もあるため「物忘れはひどいが、理解力はある」「朝は会話が成り立たないのに、夜になると普通に話せる」など、症状にバラつきがあり、1日の間でも調子が良い状態と悪い状態を繰り返すのが特徴です。

 

アルツハイマー型認知症

【アルツハイマー型認知症】

女性に多い認知症で、病状が徐々に進行するのが特徴です。原因は、アミロイドβという異常なタンパク質。これが脳に蓄積すると、脳の神経細胞が死滅して脳全体が萎縮します。すると神経の伝達が悪くなり、物事を理解・判断する知的機能に影響が出ます。

 
認知症のリスクを高める高血圧や糖尿病。

昨今は認知症の研究が進み、生活習慣病が認知症のリスクを高めることがわかってきました。九州大学で行われた調査でも、高血圧の人が脳血管性認知症を発症するリスクは、正常な人の約10倍。また糖尿病の人も、アルツハイマー型認知症になりやすいことが明らかに。生活習慣病の予防や改善は、認知症の対策に繋がるのです。
高麗人参は、血流改善や適正な血圧の維持、肥満の解消などの作用で、生活習慣病に対して幅広く効果を発揮し、認知症を防ぎます。

 
高麗人参が認知症の改善をサポート!

高麗人参は脳機能の向上にも役立つとされ、臨床試験でもアルツハイマー型認知症への効果が実証されています。
50~80代のアルツハイマー患者に、紅参粉末を1日4.5g投与したグループA、9g投与したグループB、全く投与しないグループCの3つに分けて認知機能の評価試験(MMSE)を実施。すると紅参を投与したグループAとBでは、認知症スコアに大きな改善が見られました(右図)。 このことから、高麗紅参がアルツハイマー型認知症に効果があることがわかります。

 
他にも様々な効果が確認されている高麗人参
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