「からだ」ってスゴい(四)

2015 年 2 月 25 日

研究開発室 徳田

 

研究開発室の徳田英昭です。
今回もよろしくお願いします。

 

 

3月を目前にして、梅が見ごろとなり、春の気配が少しずつ感じられるようになってきました。
京都にはたくさんの名所がありますが、私のおすすめスポットは「しょうざん庭園」です。
そうそう、今日(2/25)は北野さん(北野天満宮)の梅花祭ですね。

 

 

さて、今回は『血液』の話をしたいと思います。

 

 

皆さんは、血液量ってどれくらいかご存知でしょうか?
体重の約8%が血液であり、60Kgの体重の人なら、およそ5リットルあると言われています。

 

 

それでは、血液の流れってどれくらいでしょうか?
成人の場合、心臓は血液を全身に循環させるために、1分間に約70回 (安静時) 拍動し、心拍1回につき約70ミリリットルの血液が送り出されるので、1分間で約5リットルの血液が心臓から送りだされる計算になり、つまりは、1分間でからだ中の全血液が一巡することになります。

 

 

このように血液はからだ中を巡り、様々な働きをしています。
血液の働きには、大きく分けて4つあるといわれています。

 

 

一つめ、酸素や栄養分、老廃物、そして、様々なホルモン(からだの中の情報伝達を担う)を運んでいます。
ご存知の通り、赤血球のヘモグロビンが酸素を全身の細胞に運んでいます。
また、血液中に溶け込んだ栄養分を運び、活動の結果生じた二酸化炭素や老廃物を回収しています。
血液の流れが悪くなると必要な酸素や栄養分が届かず、できた老廃物の回収も進まず、その結果、その細胞本来の働きが低下して、疲れた状態になります。
ホルモンは内分泌腺といわれる組織で分泌され、血液によって目的の組織に運ばれ、情報を伝える働きをしていますが、血液の流れが悪くなるとその情報伝達がうまくいかず、からだ全体の調節機能がうまく働かなくなることがあります。

 

 

二つめ、病原菌やウィルスなどから、からだを守っています。
免疫機能といわれますが、白血球が血液中に入ってきた病原菌やウィルスを退治してくれます。白血球にも様々な種類があり、自分自身の中に取り込んで酵素などで分解するものもあれば、抗体を産生して無毒化するものもあります。
これら白血球の働きがおかしくなると、感染症などにかかりやすくなったり、アレルギーなどを引き起こしたりします。

 

 

三つめ、体温や体液のバランスを調節・維持しています。
体温は、からだの内部(肝臓や筋肉など)で産生された熱が、血液によってからだ全体に運ばれ、また、からだ表面を流れる血液から体外に放熱されることで調節されています。
血液の流れが悪くなると、指先などに熱が運ばれず冷えを感じたり、反対に体内に熱がこもったりします。
また、体液(血管外)の水分量やpHを適切に保つため、血管壁を介して水分やミネラルのやりとりをして、血液と体液との間で適正なバランスをとっています。このバランスがくずれるとむくみなどが生じます。

 

 

四つめ、血小板やフィブリノゲンの働きで、血管の傷ついた部分をふさいだり血液を固めたりして、出血のために血液が失われるのを防いでいます。

 

 

このように、血液がからだのすみずみまで流れる事で、それぞれの細胞が本来の働きを発揮し、からだの様々な機能が維持されているのです。

 

 

からだって、スゴいですね。

 

 

 

まだまだ、寒い日がつづきます。
寒いとどうしても、からだを動かすことが少なくなりがちですね。
でも、からだを少しずつ動かして、血液の流れを上げてあげましょう。
そして、からだ本来の働きをとり戻しましょう。

 

 

高麗人参は、からだのすみずみまで血液が流れるように働きかけます。
その結果、からだ本来が持つ自然治癒力が発揮され、疲れたからだを修復し元気にしてくれます。

 

 

それでは、今回はここまでとさせていただきます。