Ginseng ジンセン 2014年冬号

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特許取得記念インタビュー 独自の視点で高麗人参の可能性を追求!

食品の旨味や香りを引き出す手法として、今注目の〝熟成〟。この熟成を高麗人参に応用すると、風味のみならず、薬効をも飛躍的に高めることができます。今回はそんな、素晴らしい熟成についてご紹介します。


黄金バランスこそが理想の薬効を生む!

本題に入る前に、高麗人参の有用成分ジンセノサイドについて、おさらいしておきましょう。ジンセノサイドは40以上の種類があり、一つひとつ異なる薬理作用を持ちます。そのため、効果を得るには、多種類のジンセノサイドをバランス良く摂ることが重要です。私たちはもっとも幅広い薬効をもたらすバランスを「黄金バランス」とし、その実現を目指してきました。
ただ、高麗人参は自然素材ですから、通常は成分量がバラバラ。しかもプレミアムジンセノサイドという希少な成分に至っては、生の高麗人参には含まれてすらいません。そんな高麗人参から、黄金バランスを生み出すのに欠かせないのが、今回のテーマである〝熟成〟なのです。

 

熟成過程で成分のバランスを整えます。

熟成とは一般的に、物質を適当な条件の下に長時間置き、ゆっくり化学変化を起こさせることをいいます。冒頭で紹介した熟成肉でいう、たんぱく質からアミノ酸への変化がそうですね。
エキス熟成の場合、エキスをじっくり加熱・撹拌する中でジンセノサイドが分解され、低分子のジンセノサイドに変化します。熟成の先には、希少なプレミアムジンセノサイドも誕生。このように、熟成によって変化するからこそ、各成分のバランス調整が可能になるのです。

熟成過程でジンセノサイドが変化します