自律神経のバランス調整作用 (金子 仁 先生の最近の研究論文)

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自律神経のバランス調整作用 (金子 仁 先生の最近の研究論文)

姿勢の変化により心臓自律神経の応答に起因する循環パラメータの変化及び白血球百分率の変化に関する高麗紅参急性投与の影響

Influences in acute administration of Korean red ginseng on the changes of circulatory parameters due to cardiac autonomic nerve response by posture conversion, and on the changes of differential white blood cell count
Journal of Traditional Medicines 27(1), 1-14, 2010
Hitoshi Kaneko,(a) Kozo Nakanishi,(b) Akira Murakami(c)
(a) Kaneko Heart Clinic, 17-17 Suehiro-cho, Matsuyama, Ehime 790-0023, Japan.
(b) Nakanishi Clinic of Internal Medicine.
(c) Murakami Clinic

(要約)
慢性の循環器疾患で外来通院中の患者で、原疾患以外の不定愁訴を持つ延べ38人の患者の心臓自律神経活性(CANA)をLorenz plot法により交感神経優位型(S)、副交感神経優位型(V)の二群に分類し、それぞれに紅参粉末(RG)5.0gを急性投与し、起立負荷試験を行い、投与前後の自律神経変動、血圧・心拍数などの循環パラメータの変動に及ぼすRGの効果を各群について比較検討した。同時に投与前後における白血球の総数および顆粒球数、リンパ球数、G/L(比)を求め、これらに及ぼすRGの影響を考察した。RG投与の結果、SのCANAはV方向にシフトし、VではS方向にシフトした。CANA変動に伴う循環パラメータへの影響はS型においてVよりも顕著であった。RG投与により白血球数、顆粒球の増加、リンパ球の減少が認められたが、Vではリンパ球減少のみが有意であった。G/L(比)は全体的にもCANAタイプ別にみても総て有意の減少を示した。このような効果はNK細胞活性化と合わせ、感染初期免疫や早期がんの抑制に有用と考えられた。RGに対する反応はSとVによって異なっており、CANAは患者の体質を判断する手段の一つとして有用と考えた。

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