Ginseng ジンセン 2015年春号

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今すぐ役立つ健康講座① 今年もシーズン到来!「花粉症」

長期に及ぶつらい症状によって気分が沈んだり、家事や仕事の能率が下がったりと、日常生活にまで影響を及ぼす花粉症。ここでは、そんな厄介な花粉症のメカニズムと、今からできる対処法についてご紹介します。


防御機能がアダに?
花粉症のメカニズム。

身体には、体内に侵入しようとした異物を追い出すための、様々な防御機能が備わっています。くしゃみや鼻水、鼻づまりもその一種。ところが人によっては、ある特定の物質に対してそうした防御機能が過剰に反応することがあり、これをアレルギー反応といいます。花粉症は花粉が原因でアレルギー反応が起こる病気です。
花粉症の発病には、遺伝的な影響の他、自律神経が大きく関わっています。
右上図は、花粉が体内に入ってから症状が現れるまでを示したものですが、その引き金となるのは抗体です。抗体には、細菌やウイルスを直接攻撃して排除するタイプと、かゆみや鼻水などを介して排除するタイプがあります。自律神経が乱れると、後者のタイプが優勢になり、花粉やダニなど、それ自体は害のない物質に対しても、過剰に反応する—つまり、アレルギー反応を起こすようになるのです。

 
今、話題の○○が
症状悪化の原因に。

日本では花粉症患者が近年、 急増しており、今や4人に1人が花粉症とも。その背景には、 スギ林の放置によるスギ花粉の増加や食生活の変化、 喫煙習慣や大気汚染などがあると考えられています。
大気汚染といえば、 ニュースで話題になっているPM2.5を思い浮かべる人も多いでしょう。 PM2.5は粒径が2.5 μm(2.5㎜の千分の一)以下という非常に小さな物質で、物質そのものが呼吸器や循環器に影響を及ぼすだけでなく、 粘膜を傷つけたり抗体が増えることにより、 アレルギー症状を悪化させることが懸念されています。
PM2.5は冬から春にかけて飛来数が増えるため、 花粉症の人は特に注意が必要なのです。

 
悪化を防ぐには
早めの治療が肝心。

残念ながら、 今のところ花粉症を完全に治す薬はなく、症状を軽減するための飲み薬や点鼻薬が使用されています。 唯一、根治の可能性があるとされているのが減感作(げんかんさ)療法。アレルギー物質である花粉を、少しずつ身体に投与し、徐々に慣らしていくという治療法です。しかしこれも、効果が現れるまでに数年かかる上、全ての人が完治するわけではないというのが現状です。
とはいえ、症状を悪化させないためには、早めに専門医を受診して適切な治療を受けるのがベストといえるでしょう。

 
高麗人参がつらい
諸症状を緩和。

高麗人参には自律神経を整える働きがあるため、続けることで抗体のバランスが正常になり、花粉症を始めとしたアレルギー反応の緩和へとつながります。また、高麗人参は脳下垂体に働きかけて、副腎皮質ホルモンの分泌を促進。このホルモンが過剰なアレルギー反応を抑え、結果としてつらい症状が和らぐのです。実際に、飲用者の中には「薬なしで過ごせるようになった」という人もいます。他にも、有用成分ジンセノサイドがPM2.5の毒性を軽減したという実験結果(下図)も出ています。
つらい季節はもうしばらく続きますが、高麗人参を続けながら、下記のように日常生活を工夫して春を元気に乗り切りましょう。