インフルエンザを含む風邪症候群の紅参による予防効果 (金子 仁 先生の研究論文)

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インフルエンザを含む風邪症候群の紅参による予防効果 (金子 仁 先生の研究論文)

金子先生と中西先生が発表された下記論文から引用し訳した。
J Pharmacol Sci 95,158-162(2004)
Hitoshi Kaneko1) and Kozo Nakanishi2)
1)Kaneko Heart Clinic
2)Nakanishi Clinic of Internal Medicine

1998年秋から1999年春まで老人病院のスタッフに高麗紅参を長期服用させて実験していた。その年の冬、インフルエンザが大流行し、スタッフの多くがインフルエンザに感染した。試験期間終了の後、多くの被験者が我々に経験談を話してくれた。それは試験期間中、紅参を服用していた人はインフルエンザに容易にかからなかったと。我々はそれが本当のことかどうか遡及的な研究をした。我々は通常の風邪症候群を次のように分類した。

(1)37.5℃以上の熱 
(2)一般的な不快(頭痛、寒気、関節や筋肉の痛みなど)
(3)気道の炎症症状(鼻漏、鼻閉、のどの痛み、咳、痰など)

上記3項目の2つ以上を持った人に風邪症候群(CCSC)とした。病院の全職員を母集団とし、母集団とプラセボと比較するとCCSCの発生率は有意差はなかったが、紅参摂取者では母集団及びプラセボ群で比較すると有意に低かった(母集団とはP=0.032、プラセボとはP=0.018)。
次に我々は2000年から2001年の2年間、これらを証明するために前向き研究をした。
この期間中に金子循環器科内科を訪れた全患者を数に加えた。そしてこの研究の母集団とした。母集団においてクリニックに定期的に訪れかつ紅参治療をしていない患者を選んだ。紅参治療をしていないグループにおいてCCSCに感染した人数を数えた。そしてそれを無治療グループにおける発生率とした。同様にして、次のように紅参摂取グループからCCSC発生率を明らかにした。紅参摂取グループのCCSC発生率は頻繁にクリニックを訪れ、そして長期間(3ヶ月以上)紅参を服用しているが風邪を引いた患者の割合で求めた。紅参グループは慢性の循環器疾患を持っており標準的な治療に加え紅参粉末を1日3g与えられた。
下図に2年間の研究の蓄積を通してCCSCの発生率を示す。各分母は患者数を示し、分子はCCSC患者数である。母集団と紅参非投与群のCCSC発生率は約5%であった。一方、紅参投与群のCCSC発生率は他のグループと比較して有意に低かった(1.38%)。免疫能の活性化がCCSCに対する紅参の防御効果特に病気からの感染を防ぐ能力に大変重要な作用であると我々は信じている。これらの作用に関連して幾人かの研究者は彼らの研究結果を報告した。1985年に松田らは紅参エキスが動物実験で感染に対し初期免疫能が 活性化すると報告した。シングらは紅参はナチュラルキラー活性とウイルス抗原に対する細胞介在免疫力を強化すると報告した。紅参サポニン(ジンセノサイド)は多くのストレスにより免疫能が低下するのを抑制する。最近の研究で紅参の経口投与は粘膜の免疫能とウイルス感染からの防御を強化することを示した。 CCSCの防御のための紅参の効果を示すこれらの報告は免疫活性に関する紅参の効果の証明である。紅参は自律神経・内分泌系の恒常性維持を保つための調整器としてより重要な活性をもつ。紅参はCCSCの発病を防ぐように、健康な体調を保つ。そのため我々は風邪が進展している場合でさえ紅参はCCSCの症状を弱くするかもしれないと信じている。

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