老化遅延

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老化遅延(高麗人参の比較的新しい効能に関する文献)

1.薬用人参と寿命

薬用人参 2000 244-248 大浦彦吉

雄性ラットの紅参0.1%、1.0%投与群と雌性ラットの0.1%投与群において、非投与群より有意に高い生存率、生存関数(寿命)が得られたことは、薬用人参に寿命を延ばす作用の可能性を示唆した。さらに投与時期や期間等の詳細な検討が必要である。

2.老化における薬用人参の臨床的基礎的検討

The Gnseng Review 1986 Vol.4 18
斉藤康、村野俊一、森崎信尋、白井厚治、吉田尚
千葉大学医学部 第二内科

老化ラット(18ヵ月齢)に紅参末を投与し検討。老化ラットでは2ヵ月齢ラットに比較して5時間の寒冷暴露で甲状腺ホルモン(T3,T4)の低下を認めたが、紅参末投与群ではその低下を回復させる傾向を示した。動脈壁平滑筋細胞の増殖に及ぼす紅参投与の影響:紅参末投与群の血清は非投与群のそれと比較して増殖能に及ぼす影響に差異を認めなかった。

3.老化に対する薬用人参の作用

The Gnseng Review 1991 Vol.12 62-64
織田真智子、中西由香、阿部博子
近畿大学東洋医学研究所第Ⅰ研究部門

老化促進モデルマウス(SAMP1系)に紅参を投与することにより赤血球のATP含量や赤血球膜組成を正常化し、平均寿命も延長することが明らかである。しかし、SAMP1系で見られるこれらの赤血球の変化は一般老化における現象とは異なっているのでこれらの結果から紅参の一般老化に対する作用を論ずることはできないと思われる。

4.老化促進モデルマウス(SAM)用いての薬用人参サポニンRdの評価

The Gnseng Review 2001 Vol.29 5-8
横澤隆子
富山医科薬科大学和漢薬研究所

グルタチオン濃度は老化とともに脳、肝臓、肺等で低下し、人でも健康な若者に比べ60歳以上の人のほぼ半数で血中濃度が低下し、この変化は老化の進行と相関することがLangらにより報告されている。グルタチオンの投与による抗老化への試みはほとんどなされていないが、Rd投与群で認められた内因性還元型グルタチオンの上昇は、老化に伴って衰退するグルタチオンにおける防御機構の予防に一助を与えるものと考える。

5.ジンセノサイドF1はBcl-2のレベルを一定に保つことにより、紫外線Bが誘導する細胞死からヒトHaCaTケラチノサイトを守る。

J Invest Dermatol. 2003 Sep;121(3):607-13
Lee EH, Cho SY, Kim SJ, Shin ES, Chang HK, Kim DH, Yeom MH, Woe KS, Lee J, Sim YC, Lee TR.
R&D Center, AmorePacific Corporation, 314-1 Bora-ri, Giheung-eup, Yongin-si, Kyeonggi-do 449 729, Korea

人参の主要な活性成分であるジンセノサイドは抗老化や抗酸化のようないろいろな生体に対する薬効を示す。ここに我々はジンセノサイドRg1の酵素的にモデファイした誘導体であるジンセノサイドF1の紫外線Bが誘発するヒトHaCaTケラチノサイトのダメージに対しての防御活性を研究した。ジンセノサイドF1は紫外線Bによる細胞死を大変減少させ紫外線B照射により起こる細胞死からHaCaT細胞を守った。さらにジンセノサイドF1はHaCaT細胞におけるポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼの紫外線B誘発の切断を防いだ。ジンセノサイドF1の抗細胞死に関する分子的メカニズムの研究において、我々は紫外線Bが誘発する細胞死からの防御はBcl-2とBrn-3a発現の紫外線B誘発の発現低下をジンセノサイドF1誘導体が阻害することと密接に関係することを見つけた。

6.ラット海馬中の神経終末標本のフリーのCaイオン濃度とATPaseとCa結合調節蛋白に関するジンセノサイドRb1とRg1の効果

Chin Med J(Engl). 1995 Jul;108(7):544-7
Liu M, Zhang J.
Institute of Materia Medica, Chinese Academy of Medical Sciences, Beijing.

神経終末標本におけるCaの恒常性は年齢により変えられる。神経終末標本内のフリーのCa濃度がRb1とRg1の処理したもの、していないもののラット(3-24ヵ月)で測定された。期待通りCaイオンレベルは加齢で増加した。Rb1とRg1で処理したものは特に老齢のラットで明らかにCaイオン濃度の減少を誘発した。加うるに、Rb1とRg1はNaイオン、KイオンーATPaseの活性を刺激した。一方Rb1はCaイオン、MgイオンーATPaseとCa結合調節蛋白の活性を阻害した。加齢とCaイオンの密接な関係の観点から、我々の結果が示したようにRb1とRg1で誘導されたCaイオンの変化は抗老化機能の作用機作の説明として用いられる。

7.人参根サポニンの抗老化効果

Zhong Xi Yi Jie He Za Zhi. 1990 Oct;10(10):586-9,579.
Zhao XZ.
Zhejiang College of TCM, Hangzhou.

人参根は高麗人参の根であり一般的には「Shenlu」と呼ばれる。治療グループは人参根サポニン(GRS)の糖衣錠を2ヵ月間、1錠(50mg)を1日3回飲んで治療した。50~85歳の中年と老人の358人を診察した。結果はGRSは抗老化効果をもち、老化の兆しを和らげる効果を示し、臓器の代謝を調整し、記憶力の促進や白血球の量の上昇や臓器の免疫機能の改善のような生理的機能を改善した。GRSは下垂体炎軸の機能と副腎皮質の機能の療法を改善した。狭心症を伴った冠状動脈性心臓病の治療において、それは効果を示し、付随する心房と心室の治療に関してより効果があった。コントロールグループ(123人、50~85歳)は2ヵ月間プラセボ(スターチ)の糖衣錠が与えられ、自身で前後を比較したが、臨床の症状と実験とで両方の違いはなかった。実験研究と臨床観察の2年後GRS錠剤と「Shenlu」錠剤の両方とも長期間摂取で嘔吐の副作用や毒性を示さなかった。

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