高麗人参の分析(5)

2015 年 1 月 21 日

主席研究員 理学博士 三原

 

お正月に実家近くの神社へ初詣に行きました。
参道に入ると両側にたくさんの露店が並んでおり、いつも目を楽しませてくれます。

 

お参りを終え、参道から出てふと気づきました。
「天津甘栗のお店がない。」

 

毎年ではないものの、時々購入し、皮をむくのが楽しみだったので残念でした。
(爪で皮に傷をつけてパカッと割る瞬間が快感です)

 

昔は参道に複数あった天津甘栗の店が年々少なくなり、代わって「ワッフルたいやき」などの目新しい店が出てきて、時の移り変わりを感じます。
おそらく、参道にお店を出す方々も世の中のトレンドを取り入れて、よりお客様が集まるお店を考えているのでしょう。

 

私共も、高麗人参二千年の歴史にあぐらをかくことなく、よりお客様に満足して頂ける製品作りをするために、他社の高麗人参製品に良いところがあれば参考にしたいと考えています。

 

その証が「他社製品の参考分析」です。
他社製品のジンセノサイド組成を分析し、その組成パターンを比較するのです。

 

入社以降、普段の生活の中で「高麗人参含有の他社製品」がよく目に留まるようになりました。
多くの場合、高麗人参配合と書いてあっても、実際に含有されているのは微量なのでそれほど気にはなりません。

 

でも、高麗人参主体の製品だと大変気になります。
分析したくなるのです。

 

「ジンセノサイド、多いかなあ? 少ないかなあ?」
「プレミアムジンセノサイドって書いてあるけど本当に含まれている?」
「どんな原料を使っているのかな?」などなど。

 

そして、参考のためとはいえ、最大の興味はこれです。
「うちの製品のほうが優っているだろうか?」

 

目的の他社製品を入手し、分析している最中は少しドキドキします。
分析が終わると、ジンセノサイド組成パターンを弊社製品や過去に分析した他社製品、原料などと比較します。

 

今までに様々な他社製品を分析しましたが、おおまかに分類すると下記の5つに分けられます。

  1. ジンセノサイドの総量が(弊社製品よりも)少ない製品
  2. プレミアムジンセノサイドの量が(弊社製品よりも)少ない製品
  3. ジンセノサイド組成のバランス(ジオール系とトリオール系のバランス)が良くない製品
  4. 弊社製品には見られないジンセノサイドが含有されている製品
  5. 弊社商品とよく似たジンセノサイド組成パターンの製品

 

今までの傾向としては(1)、(2)が大半で、たまに(3)。
ごくまれに(4)。
錠剤では殆どないのが(5)。

 

といったところで、「うちの製品のほうが優っていた。ああよかった。」と胸をなでおろすことが多いです。
勿論、参考にするべきところはしています。

 

ちょうど今も、ある他社製品を分析している最中です。
少しドキドキしながらも、今後の参考になることがあればと思っています。

 

以上