高麗人参との出会い

2014 年 3 月 26 日

室長 長谷川

 

高麗人参と出会ってはや6年が過ぎました。

 

私はそれまでは食品中の比較的新しい機能成分や全く新規な機能成分を研究してきました。それらを使用した健康食品やトクホを商品にもしてきました(今も売れてます—–)。
その当時は若さゆえか、昔からある健康食品には見向きもしなかったのは事実です。新しいものを作り出すことがいかにも重要で素晴らしいことだと一途に思っていたのです。結果的にはその当時その考えで何とか成功し、今の自分があるのも事実です。

高麗人参と出会うまでの高麗人参に関する感想を述べますと、高麗人参は食べたこともなく、何か古臭く、漢方の象徴的な存在で、伝承的効能が謳い文句で売られてきた健康食品というあまり良くないイメージしか持っていませんでした。そして常に高麗人参といえばあの焼酎漬けが思い浮かびました。とにかくはっきり言って高麗人参や漢方に関して全く勉強していませんでした。
そういう先入観念があったものですから高麗人参商品を通販で売ること自体がかなり難しいのではないか、訪販か会員制の講演会などでしか売れないのではないかというのが正直な感想でした。

 

ところが縁あって金氏高麗人参(株)に入社させていただき、高麗人参を初めて飲んだときにびっくりしました。すぐに実感したことです。
朝、布団から出るときに何の苦もなく一日のやる気と共に起床できたことでした。いままでは特に低血圧でもなく、起きられないというわけではなかったのですが、やる気までは伴わなかったです。

 

それと高麗人参に関する専門書を読んで今までの高麗人参に関する考えがいかに乏しく貧弱であったかを痛感いたしました。高麗人参を使用した臨床試験(エビデンス)の多さと高麗人参の奥の深さです。頭をハンマーでガツーンと殴られたような感覚です。
昔からの健康食品に今流行の健康食品やトクホをはるかに凌駕するものが存在していたのが分かったからです。伊達に2000年飲まれ続けてきたものではないということを思い知らされました。

 

しかしながらエビデンスが多いといっても未だ完璧にそれぞれのジンセノサイドの作用メカニズムが解明されたとはいえない状況ですので、高麗人参の奥の深さを感じます。
だからこそ高麗人参に関し、現代の科学技術をもって究明すべきことが沢山あり、研究開発の闘争心が沸いてきます。

 

一方、弊社の高麗人参健康食品も通販で売れ行き好調ですので、うまく工夫すれば出来るということが証明され、私の6年前の邪推は完全に払拭されました。

 

これらの経験からあらゆる物事に対し、先入観念だけで判断してはいけないということを強く学びました。

 

当研究開発室は技術に関することは一切任されており、商品の生産管理や品質管理は大変重要な業務で、怠りなく遂行していきます。
一方、研究開発面では今後、漢方の技術と和の技術(例えば醗酵など)をうまく取り入れた新商品の開発や医薬品としての取り扱いを中心にやっていきたいと思っています。
基礎的研究テーマは多数ありますが、例えばどのジンセノサイドがどのような症状に効果を発揮し、そのメカニズムはどうなっているのか、ジンセノサイド単体使用と併用使用での効果の差など今後解明したいことは山ほどあります。

 

いずれにしましても、弊社の研究開発室を統率する身として、高麗人参に関しては日本一の研究集団にしていかねばならないと決意しています。

 

 以上