豊かな自然と匠のこだわり

2015 年 5 月 27 日

研究開発室 斉藤

 

新緑の匂い立つ、爽やかな季節になりましたね。

 

このゴールデンウィークに、予てより行きたいと思っていた「サントリー山崎蒸溜所」の見学に行ってきました。

 

2014年のNHK朝の連続ドラマ「マッサン」のモデルとなった竹鶴政孝が初代工場長を務めたことで注目を集め、なかなか予約が取れない状況でしたが、何とか行くことができました。

 

当日はまずまずのお天気。山が近くにあるせいか、冷たい風が心地よく、いい季節に行くことが出来て良かったです。

 

蒸留所内をガイドさんが丁寧に色々と説明してくださいましたので、少しご紹介します。

 

モルトウイスキーの原料は水と大麦。

 

厳選された二条大麦を発芽・乾燥させ、麦芽にして細かく砕き、仕込み水には山崎の名水「離宮の水」が使用されます。

 

それらを仕込み槽に入れ、麦芽中の酵素の働きでデンプンが糖に分解された後、ゆっくりと濾過し澄んだ麦汁を作ります。

 

濾過した麦汁を発酵槽に移して酵母を加え、麦汁の糖を分解し、アルコールと炭酸ガスに変えて、ウイスキー特有の香味成分を作ります。

 

こうして出来上がった発酵液を「もろみ」と呼び、酵母の種類や発酵条件で特徴は異なります。

 

もろみを、ポットスチルと呼ばれる蒸留釜を用いて2度蒸留(初溜、再溜)することにより、アルコール濃度の高いニューポット(蒸留された無色透明なモルトウイスキー)を生み出します。

 

この段階でウイスキーの骨格が出来上がります。

 

そして、蒸留されたニューポットは樽に詰められ、長期間じっくり寝かせて熟成の時を待ちます。

樽の大きさ、形状、材質、貯蔵場所の気候風土や保管位置などによって、ウイスキーの風味は複雑に変化し、多彩な香味が作り分けられます。

 

一通りの見学を終え別室に案内されると、山崎の名水と山崎ハイボールが用意されていました。

 

それを手にして席に着くと、おつまみも用意されていて至れり尽くせりです。

ハイボールは「山崎」と「白州」を飲み比べることができ、人によって感じ方は違うと思いますが、山崎はフルーティーな感じで、白州はスモーキーな味わいでした。

 

氷も名水で作られていて、普段ハイボールを好んで飲まない私でも、とても美味しくいただくことができました。

 

高麗人参を事前に飲んでいたお陰もあり、試飲はわずかな時間でしたが、ウイスキーの全く違った味わいを楽しめました。

 

高麗人参は、お酒を楽しむ前に飲むと肝機能が活発になり、アルコールの代謝が促進され、二日酔いを防ぐことも出来ます。

 

豊かな自然と匠のこだわりが、世界で高い評価を受けていることを感じながら、高麗人参の効果を改めて実感した一日でした。