衹園祭

2015 年 7 月 22 日

研究開発員 松本

こんにちは
研究開発員の松本正己です。

 

京都の三大祭の1つに衹園祭があります。
みなさんは、衹園祭が7月1日から31日の1ヶ月間に渡って行われているって知っていましたか?
一般的に衹園祭といえば、14~16日の間に行われる前祭 宵山を思い浮かべる人が多いようですが、実は、それ以外の日にも衹園周辺で、様々な神事・行事が行われています。

 

衹園祭の始まりは、平安時代。
元々は、京の都に蔓延る悪霊の退散を祈って行われた「衹園御霊会(ぎおんごりょうえ)」が起源とされています。
室町時代になると、四条室町を中心に“町衆”と呼ばれる商工業者が自治組織をつくり、それぞれ山鉾を作って街中を巡行するように。
これが現在の衹園祭へと繋がります。

 

では「衹園祭は、1ヶ月もかけて何をしているの?」と思われた方のために、衹園祭で行われる神事・行事を一部ご紹介します。

 

  1. くじ取り式(7月2日)…その年の前祭と後祭における、山鉾巡行の順をくじで決める儀式。
  2. 前祭宵山 (7月14~16日)…山鉾に吊られた駒方提灯の明かりとともに、衹園囃子の音が祭を盛り上げる。四条通りの一部が歩行者天国になり、多くの露店が出店する。
  3. 前祭山鉾巡行(7月17日)…衹園祭のハイライト。長刀鉾(なぎなたぼこ)を先頭に、23基の山鉾が京都の中心部を巡行する。
  4. 神幸祭(7月17日)…八坂神社を出た3基の神輿が、氏子町内を巡行して、四条御旅所(しじょうおたびじょ)にとどまる。
  5. 後祭宵山(7月21~23日)…後祭の山鉾10基に吊られた駒方提灯に火が入る。山鉾が建てられている町内は車両通行止めになるが、歩行者天国はない。
  6. 後祭山鉾巡行(7月24日)…橋弁慶山(はしべんけいやま)を先頭に、10基の山鉾が京都の中心部を巡行する。
  7. 花傘巡行(7月24日)…花笠をかぶった女性や鷺を装った男性、花で飾り立てた山鉾などが、八坂神社と京都市役所の間を巡行する。
  8. 還幸祭(7月24日)…3基の神輿が四条御旅所を出て、氏子町内を巡行して、八坂神社へかえる。

といったように、様々な神事・行事が行われます。

 

さらに、今年の衹園祭では『衹園祭クリーンキャンペーン(衹園祭の美観を守るマナーの啓蒙キャンペーン)』が実施され、そのキャンペーンになんと弊社が協賛することになりました。
衹園祭の期間中、鉾町の各所に総数で1500個のクリーンボックス(ゴミ箱)が設置され、その内100個に社名が書かれています。

 

今年の前祭 山鉾巡行はもう過ぎてしまいましたが、まだ後祭 山鉾巡行が残っています。
もし、衹園祭に行かれる機会があれば、弊社のクリーンボックスを探してみてください。
また、来年以降も衹園祭のクリーンキャンペーンに協賛して、衹園祭の美観を守る運動に協力していきたいと個人的に考えています。