2015 年 11 月 10 日

研究開発室 松尾

 

紅色に染まる空を見るのが好きな、研究開発室の松尾です。

 

気温が急に下がり始めましたね。

寒い屋外から暖房が効いた室内に入ると、顔が紅色に染まることが増えたような気がします。

私は先週、大阪で紅鮭ともやしが入った石狩鍋と締めのラーメンで、体も心もほっこりと温まりました。

 

しかし、秋といえば“食欲の秋”だけではありません。

一番の楽しみは、なんといっても”紅”葉ではないでしょうか?

私がブログを書いている11/11現在、近畿では青葉が多く、紅葉の兆しが見えません。ですが、11月中旬には葉がほんのりと色付き、見ごろを迎えることでしょう。

 

ちなみに、昨年に発表された「近畿の人気紅葉スポットランキング」は、

1位 嵐山(京都府 京都市)

2位 メタセコイア並木(滋賀県 高島市)

3位 比叡山(滋賀県 大津市)

でした。

 

また、京都だけに絞ると、

1位 嵐山(右京区)

2位 永観堂(左京区)

3位 大原(左京区)

だそうです。

私のお気に入りスポットである「哲学の道」は、残念ながらランク外でした…。

 

話は変わりますが、“紅”という言葉で私が思い浮かべるのは、やっぱり高麗人参の“紅”参です。

この時期になると、高麗人参の収穫と加工が始まります。

高麗人参は、種まきから4年以降に収穫をします。

これは、ジンセノサイドの含有量が4年以降に多くなるからです。

ですが、そこからさらに6年を超えると、腐ったり割れやすくなるそうです。

 

高麗人参は、加工法によって呼び方が異なります。

生の高麗人参のことを「水参」といい、その水参を水洗いし皮を剥いで乾燥させたものを「白参」といいます。(現在は皮を剥かない白参もあります。)

また、水参を水洗いし、皮を残したまま蒸して、濃い赤褐色になるまで乾燥させたものを「紅参」といいます。

 

白参と紅参を比べると、見た目は白参の方が美しいのですが、ジンセノサイドの量は紅参の方が上です。

なぜかというと、ジンセノサイドは根の中心部ではなく、外側の皮に多く含まれているからです。

ジンセノサイドは、蒸す過程で種類と量が増え、成分のバランスが良くなります。

さらに、抗酸化物質などの新たな有用成分が生じて、消化吸収率も高くなります。

こうして、効果効能が高まります。

 

また、乾燥を10回ほど繰り返すことで水分が14%以下になり、10年以上の長期保存が可能になります。

この方法は、約1000年前に先人達によって絞り出された知恵です。

 

私は、今度の3連休に「哲学の道」を訪れて紅葉を満喫し、その近くのお店でチーズフォンデュを食べる予定です。

きれいな人、いや、きれいな紅葉が楽しみです。

 

さて、ここで問題です。

今回のブログの中で、“紅”という漢字は何個出てきたでしょうか?

答えは、スクロールした先です!

 

参考文献:科学が解き明かした高麗紅参 神秘の薬効 矢澤一良著 祥伝社 P20-P30

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え 16個 (問い、参考文献、題も含む)