琳派展(りんぱてん)

2015 年 11 月 5 日

研究開発室 乗房

朝晩、寒くなりました。すっかり秋です。

秋といえば、食欲の秋やスポーツの秋、芸術の秋、読書の秋…と、いろいろ言われています。

私はこの間、芸術の秋を堪能してきました。

具体的には、京都国立博物館で琳派展を鑑賞しました。

琳派展では、襖絵(ふすまえ)や屏風絵のほか、扇子、団扇、硯箱(すずりばこ)、小袖など、様々なジャンルの作品が展示されています。

内容も、源氏物語や伊勢物語の1シーンを題材にしたものなどがあり、物語のあらすじを思い出しながら観ました。(伊勢物語は「芥川」「筒井筒」「東下り」のシーンなどがあったと思います)

 

有名な「風神雷神図」は、かなりの迫力でした。

俵屋宗達(たわらや そうたつ)の作品と尾形光琳(おがた こうりん)の作品が、並んで展示されているところは圧倒されます。

10/27~11/8の約2週間は、さらに酒井抱一(さかい ほういつ)の作品もそろい、「風神雷神図」の3作品が同時に鑑賞できるチャンスです。

ぜひ、この機会に行ってみてくださいね。

 

ところで、琳派は昔から代々引き継がれているように思われますが、実はそうではないようです。俵屋宗達の時代と尾形光琳の時代は、少し年代が開いています。

つまり、直接師匠に学ぶのではなく、作品を模範とし自ら学んでいったのです。

このように、特別な形で受け継がれてきた琳派ですが、他の流派と同様に廃れることなく、現在も親しまれています。

やはり良いものは、後世に受け継がれていくのですね。

 

高麗人参も、二千年以上の歴史があり、今もなお世界中の人々に親しまれています。

これは、高麗人参が良い物である証なのかもしれませんね。