女性を悩ませる『骨粗しょう症』

2014 年 9 月 24 日

研究開発室 斉藤

 

こんにちは。
今回は、女性にとって気になる悩みの一つ『骨粗しょう症』について簡単にご紹介したいと思います。

 

骨粗しょう症とは、骨量が減少して骨折しやすくなった状態。
閉経後の女性に多く発症するのが特徴で、男性よりも女性の方が2倍多い疾患と言われています。
また、高齢化にともない、骨粗しょう症の患者は男女ともに増加傾向にあります。

 

骨はからだを支える大切な役目を担っており、カルシウムを蓄えて働いています。
骨は固く、一度発育したら変化がないように見えますが、実は古い場所は壊され新しく作られるサイクルがあります。

 

骨の組織では、破骨細胞が古くなった骨を溶かし(骨吸収といいます)、骨芽細胞がカルシウムを使って骨形成を行っています。

 

この「骨吸収と骨形成のバランス」が何らかの理由でおかしくなった時に、骨粗しょう症は起こります。

 

閉経後の女性は、破骨細胞の働きだけが活発になりすぎて、骨吸収が骨形成を上回ってしまうために骨量が減少する、ということが多くあるようです。

 

予防方法としては、大きく3つあります。

  1. 食事
    まず、骨形成に必要なカルシウムを多く摂取すること。
    牛乳なら、1日にコップ1杯(200g=約200ml)程度を飲むとよいでしょう。
    また、カルシウムの吸収率を高めるために、ビタミンDが多く含まれる魚を食べることも有効です。
    ~ビタミンDが豊富に含まれる魚類~
    【あんこうの肝】【鮭】【にしん】【さんま】【さば】【かれい】【しらす干し】【いわしの丸干】【いかなご】【うなぎ】
  2. 運動は骨量の減少を予防することができ、筋肉を発達させて転倒予防にも役立ちます。
    運動習慣のない人は軽いウォーキングから始めるとよいでしょう。
    継続することで確実に骨は丈夫になります。
  3. 日光浴
    骨粗しょう症の治療薬としても使われるビタミンDは、日光を浴びることによって体内で合成されます。日光に当たる機会が少ない生活を続けていると骨量は減少し、骨粗しょう症のリスクが高まることが分かっています。

 

高麗人参には、破骨細胞の働きを阻害し、骨形成を促すなどの作用があり、骨粗しょう症の予防効果が証明されています。

 

更年期以後の女性において、女性ホルモンを投与する治療法を用いることがありますが、高麗人参と併用することで、骨粗しょう症に有効であるという実験結果も報告されています。

 

私も高麗人参を飲み続けながら、日頃から食事療法や運動を行う習慣を身に付けていこうと思います。