『法則』を知ること

2014 年 6 月 25 日

研究開発員 松本

 

こんにちは
研究開発員の松本正己です。

 

唐突な質問ですが、あなたはルービックキューブを6面揃えることができますか?

 

ルービックキューブは、ハンガリーの建築学者エルノー・ルービックが考案した立方体パズルです。
各面は3×3=9個の色の付いた正方形で構成されていますが、立方体全体を見ると、頂点にあるコーナーキューブ8個、辺にあるエッジキューブ12個、各面の中央にあるセンターキューブ6個で構成されています。
これらのキューブを各列(行)ごとに自由に回転させることができて、回転に伴い、コーナーキューブやエッジキューブは場所を移動しますが、センターキューブは回転するだけで移動しません。遊び方は、キューブを回して色をバラバラに崩し、それを再度揃えるだけというシンプルなものです。

誰もが一度は遊んだことがあり、6面全てを揃えることに挑戦したことがあるのではないでしょうか。しかし、1面を揃えることに成功した人は多くても、2面以上を揃えたことがある人は少ないと思います。
実際、6面全てを揃えるには、一旦揃えた場所を崩さずに他の場所を揃える『法則』を知る必要があります。

 

私がその『法則』を知ったのは、中学3年生で高等専門学校の体験授業を受講したときでした。生徒1人1人にルービックキューブが配られて、先生から『法則』の使い方について説明を受けた後に、実際にその『法則』を用いてルービックキューブを6面揃える事に挑戦しました。
その『法則』のおかげで、私はルービックキューブを6面揃えることが出来ました。授業の最後に、先生は「なぜ『法則』を用いれば、一旦揃えた場所を崩さずに他の場所を揃えることが出来るのか?」ということを数学的に証明してくれました。
当時、中学生だった私が、その数学的な証明を全て理解出来ていたかどうかは怪しいのですが、『法則』を用いて自分の手で6面を揃える事に成功した感動は今でも覚えています。

 

今、私は高麗人参の新商品開発を担当させて頂いています。
新商品は、ルービックキューブとは違い完成形が見えているわけではありません。「どのような加工法を用いれば、ジンセノサイド(有用成分)が増えるのか」「人が吸収しやすいジンセノサイドに変換させるには、どのような加工法が良いのか」など、何度も実験と結果検証を繰り返し、新たな『法則』を自分達で確立しています。そして、その1つ1つの『法則』を集めて、お客様に喜んで感動して頂けるような新商品を開発できるように努力し続けたいと思います。

以上