「夏が過ぎ、風あざみ」
2015 年 9 月 1 日研究開発室 渡来
皆さんお元気ですか。
9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
高麗人参を飲んで、残暑を乗り切っていきましょう。
また、食欲の秋に備えて体調を万全にしておくために、夏が過ぎても高麗人参を飲み続けてくださいね。
さて。
突然ですが、皆さんは「○○といえば、○○」というように、それによって連想する言葉や、ふと頭に思い浮かぶ言葉、つい声に出してしまう言葉はありますか?
古くから伝わっているものでは、
「ツー」といえば、「カー」
「山」といえば、「川(豊)」
「ありがとう」といえば、「いい薬です」
などがありますね。
この他にも、まだまだたくさんあると思います。
地域限定のものでは、
「しまった、しまった」といえば、「島倉千代子」に始まり
「こまった、こまった」といえば、「コマドリ姉妹」
「まいった、まいった」といえば、「マイケルジャクソン」
「なんのこっちゃ」といえば、「抹茶に紅茶」
など、
これら吉本新喜劇でお馴染みのフレーズは、
大阪の人なら高確率で、つい声に出してしまうことでしょう。
また同じ言葉でも、地域によって思い浮かぶ言葉に違いがあったりしますね。
例えば、コーヒー。
京都で「コーヒー」といえば、「イノダコーヒー」かもしれませんが、名古屋で「コーヒー」といえば、「コメダ珈琲」となるかもしれません。
このように、少し調べただけでも地域や世代、過ごしてきた環境などによって、違いがあることがわかります。
大変、興味深いですね。
私の場合、「夏が過ぎ…」という言葉を耳にすると、「風あざみ」という言葉が浮かびます。
「♪夏が過ぎ~ 風あざみ~ 誰の憧れにさまよう~」で始まる、井上陽水氏の名曲『少年時代』の1フレーズ。これが、頭から離れなくなります。
頭の中で、ピアノの伴奏とあの歌声が流れると、自分の少年時代のことを思い出し、しばしば郷愁にふけります。
ところで、『少年時代』の歌詞にある「風あざみ」「夢花火」「宵かがり」といった言葉。
曲の雰囲気とマッチして、とても聞き心地が良いですね。
しかし、普段は使わない言葉ですよね。
実はこれらの言葉、井上氏が作り出した言葉なのだそうです。
この事を知った当初は、何か騙されたような気がしました。
なぜかというと、私自身は“本来、歌詞というものは、意味のある言葉で作られるべきだ”と思っていたからです。
しかし時が経ち、自分の少年時代から遠ざかるにつれて、“そんなつまらない考え方にこだわるよりも、自分自身がこの歌詞から感じた心地の良さというものを、素直に受け止めた方が幸せなのではないか”と思うようになりました。
また、自分自身が仕事で悩んだり迷ったりしたときに、この曲を思い出すと、“何事も常識にとらわれずに考えること”や“自分自身の感性を大事にすること”を、改めて教えられるような気さえします。
この名曲から教えられた、少年時代のような無邪気な心と豊かな感性を大切にし、日々の業務に励んでいきたいと思う、今日この頃です。
それでは、ごきげんよう。