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高麗人参組成物を用いた臨床試験情報

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高麗人参組成物を用いた臨床試験情報

高麗紅参組成物を用いた生活習慣病有病者に対する臨床試験

(1日3粒摂取1ヵ月間摂取 1ヵ月後の結果)

これまで、高麗人参は2000年以上にわたって飲み続けられ、種々の効能が伝承されてきました。近年、人に対する効果について科学的な検証が次々と発表され、数多くの臨床データが得られています。既に臨床試験情報で報告したように、1日9粒を摂取して高麗紅参組成物の安全性を確認しております。そこで今回、高麗紅参組成物を用いて生活習慣病有病者に対しどのような効果を示すのか1ヵ月経過後の結果を報告します。

1.供試品の内容

高麗紅参組成物(高麗紅参粉末70%+高麗紅参エキス粉末30%)を錠剤にしたもの(1粒300mg)

2.試験実施施設

京都四条病院健康管理センター

3.被験者の内容

40歳以上の男女から血液生化学的検査において、各項目の基準値を外れた生活習慣病の有病者を選び出し被験者としました。

4.試験方法

40歳以上の男女から血液生化学的検査において、各項目の基準値を外れた生活習慣病の有病者を選び出し被験者としました。

1.摂取方法 基準値オーバーおよび基準値未満の被験者に高麗紅参組成物を1ヵ月間、1日3粒を連続して摂取させました。 但し、日常生活のスタイルを変えず、摂取時間は自由としました。
2.測定日 摂取開始前と摂取1ヵ月後に京都四条病院健康管理センターにて問診、身体計測、血圧測定、心電図、血液および尿採取などを実施しました。
3.測定項目
  • 身体計測
  • 血圧測定
  • 心電図
  • 血液学的検査
  • 尿検査
  • 血液生化学的検査

試験結果

各症状の被験者に分けてその症状に関与する項目を中心に結果を報告します。

<1>高中性脂肪者(A~F)の場合 基準値50~149mg/dl

摂取前後における変化
結果

1日3粒摂取1ヵ月で高中性脂肪者6名のうち4名に血中中性脂肪の減少がみられ、うち3名が正常域になりました。図1に示すように6名の平均でも1ヵ月後に正常域に入り、変化率は-20.7%に達しました。これは中性脂肪対応特定保健用食品(変化率-14% 4週間摂取)よりも中性脂肪減少速度が速いことが分かりました。

中性脂肪は体の中で主にエネルギー源や保温、内臓のクッション的な役割があり、人間が生きていくためにはなくてはならないものです。しかし食べ過ぎやアルコールの飲みすぎ、運動不足等で中性脂肪が増加しすぎるとHDL-コレステロールを減らし、LDL-コレステロールを増やしてしまいます。さらに狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症率が高くなることが知られています。従いまして中性脂肪値を常に正常値に近づけておくことが大変重要です。

<2>低中性脂肪者(G~K)の場合 基準値50~149mg/dl

結果

1日3粒摂取1ヵ月で、低中性脂肪者5名のうち、3名が中性脂肪の上昇を示し、5名の平均では図2に示すように正常域に入りました。低中性脂肪の人は一般的に体の中の脂溶性物資が少ないということです。例えばビタミンAやE、β-カロチンなどです。これらが不足してきますと神経機能が低下し、フラフラしたり目まいがします。更に中性脂肪が減少して脳神経の不調をきたし、偏頭痛を引き起こしたりします。

また中性脂肪が不足すると、血管壁がもろく、弱くなり栄養欠乏による動脈硬化になります。これらのことから低中性脂肪値を正常値にすることは大変重要なことです。

<3>高LDL-コレステロール者(O~V)の場合 基準値70~139mg/dl

結果

1日3粒摂取1ヵ月で、高LDL-コレステロール者8名中6名に数値の減少を示し、うち2名は正常域まで低下しました。図3に示すように8名の平均では減少傾向であったものの、正常域に達するには長期の摂取が必要と思われます。LDL-コレステロールはコレステロールを全身の細胞に運ぶ重要な役目がありますが、血中に増えすぎると悪玉コレステロールと言われるように、血管の内壁にくっつき、血管壁を傷つけて動脈硬化を誘発する原因となりますので、LDL-コレステロールは常に低く抑える必要があります。

<4>高GOT、GPT、γ-GTP者(W、X)の場合

結果

被験者Wはγ-GTP値が正常ですので、アルコール以外の原因でGOT、GPTの数値が高くなっていると考えられますが、GOTは1日3粒摂取後1ヵ月で、正常域まで低下しました。GPTは正常域には未達でありましたが低下傾向を示しました。被験者XはアルコールによりGOT、GPT、γ-GTPが高くなっていると考えらますが、いずれも1ヵ月で正常域まで低下しました。

高麗人参は肝臓中のアルコール脱水素酵素を活性化させ、二日酔いを防止することが知られており、肝臓保護作用があることや肝蛋白合成促進作用等が報告されていますが、肝臓疾患者に対する本試験でも逸脱酵素(GOT、GPT、γ-GTP)が低下したことから本作用を確認することが出来ました。

<5>高尿酸血症者(a〜d)の場合 基準値3.4〜7.0mg/dl

結果

1日3粒1ヵ月の飲用で4名中2名は基準値まで尿酸値が低下しました。尿酸は何らかの原因で、腎臓から尿酸がスムーズに排泄されない場合や、プリン体の過剰摂取などにより体内で多く作られる場合に尿酸値が上昇します。尿酸値が高くなりますと、痛風になる危険性が高くなりますし、結石が出来やすくなります。また、最近特に注目されているのは、高尿酸血症は狭心症や心筋梗塞などの心臓病や脳血管障害などの危険因子となることです。

<6>自覚症状の変化

生活習慣病の被験者全員、試験前と1ヵ月後に各症状に対する自覚症状の度合いを数値で記入してもらい、試験前と高麗紅参組成物を1日3粒摂取し、1ヵ月後の変化を平均してグラフ化しました。数字が大きいほど効果を実感しており、0の場合は変化なし、マイナスは悪化を示します。

結果

手足の冷えの改善が特に優れており、食欲や腹部膨満感、体力アップも高麗紅参組成物摂取による効果の実感として目立ちました。

本試験のまとめ

1ヶ月~3ヶ月の飲用後の健診をおすすめします!

今回、高脂血症、肝臓疾患、高尿酸血症といった生活習慣病の有病者に対し、高麗紅参組成物を1日3粒、1ヵ月に渡り連続して摂取した結果、わずか1ヵ月で明らかに体内数値は減少の傾向を示し、高麗紅参組成物はこれらの生活習慣病に対して有効に作用するものと考えられます。このように1つの食品で多方面に効果を発現する食品は他にはみられません。これが高麗人参の特長でもあります。また、紅参粉末とエキス粉末の絶妙な配合比によりサポニンや他の有効成分とのバランスも良くなっておりますので、これも、有効に作用しているのかもしれません。いずれにしましても高麗紅参組成物を毎日、摂取していただいて、生活習慣病とは縁遠い関係になっていただきたいものです。

また、高麗紅参組成物の持つ血流改善作用などで、冷え性の改善は比較的早く感じることは出来ます。ところが脂質の数値や肝臓の数値、尿酸値等の体内数値がかなり改善されていても、実感としてすぐに感じたくとも感じることは出来ません。しかし大事なことは、なにはともあれまず、健康体に戻し、かつ病気予防および長寿を考える上で、これらの体内数値を常に正常域に近づけておくことが極めて重要であるのは言うまでもありません。したがいまして、初期の1~2ヶ月で実感がないからといって飲用を中止されるのは、実に勿体無く、是非、健康診断等でご自分の体内数値をお知りになり、数値が改善されているかどうかご確認されることを強くお薦めいたします。

室長 
長谷川 昌康

金氏高麗人参(株) 品質保証・研究開発室

京都大学 農学部農芸化学科 卒業

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