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ジンセノサイドは合成できないのか?(休憩その2)

2015 年 3 月 11 日 水曜日

研究開発室 中村

 

研究開発室の中村です。

 

以前、合成のお話を少し休憩して「同定」についてお話しました。
今回は、同定するために必要な行為である「精製」についてお話したいと思います。

 

ある目的物質を合成するためには、出発物質として同定(構造が決定)された化合物が必要となってきます。その同定された化合物で、合成の各段階の構造を決定していきます。
有機合成では、構造を決定することを構造解析とも言い、「構造が決定できる」と「同定できている」とみなします。

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ジンセノサイドは合成できないのか?(3)

2014 年 12 月 3 日 水曜日

研究開発室 中村

 

研究開発室の中村です。
前回は「同定」について簡単に紹介しましたが、今回は「合成」について紹介します。

 

そもそも、合成するためには綺麗な化合物、つまり何も混合されていない、かつ同定されている既知化合物(すでに世の中に知られている化合物)が必要となってきます。

 

様々な化合物を含むサンプルを使用すると、合成したい化合物(目的にしている化合物)が生成される確率が減少してしまうからです。

 

たとえ、単一な化合物(何も混合されていない綺麗な化合物)を使用しても、副反応(目的ではない他の反応)が起こり、副生成物(目的物質以外)を合成してしまう恐れがあります。
その場合、数種類の混合物から目的物質のみを取り出す作業が必要になってしまいます。

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