研究開発室 中村
研究開発室の中村です。
前回は「同定」について簡単に紹介しましたが、今回は「合成」について紹介します。
そもそも、合成するためには綺麗な化合物、つまり何も混合されていない、かつ同定されている既知化合物(すでに世の中に知られている化合物)が必要となってきます。
様々な化合物を含むサンプルを使用すると、合成したい化合物(目的にしている化合物)が生成される確率が減少してしまうからです。
たとえ、単一な化合物(何も混合されていない綺麗な化合物)を使用しても、副反応(目的ではない他の反応)が起こり、副生成物(目的物質以外)を合成してしまう恐れがあります。
その場合、数種類の混合物から目的物質のみを取り出す作業が必要になってしまいます。