触媒の利用

2014 年 7 月 2 日

研究開発室 乗房

 

弊社の商品は、体に吸収されやすい 「マイナージンセノサイド」 を多く含んでおります。
この「マイナージンセノサイド」 を増やすためには、熟成という手間のかかる工程が必要となります。
そのため私は、触媒を使って熟成スピードを早められないだろうか、と考えることがあります。

 

触媒のメリットとしては、

  1. 特定の反応を早く進ませることができる
  2. 反応条件が温和である
  3. 固体触媒の場合は分離が容易である
  4. 反応後も触媒の再利用が可能である、などが挙げられます。

 

逆に、デメリットというか弱点は、触媒も劣化(被毒)するので永遠には使えないところや、総じて性能のいい触媒はレアメタル(希少金属)を使っていることが多い点です。
触媒レアメタルとしては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)などがよく使われています。
ナノサイズ(10-9m=百万分の1mm)にすることで劇的に性能が変わることから、最近ではナノ化した金(Au)も触媒として用いられます。
触媒として用いる金属の量は少量ですので、一般的にアルミナやセラミックなどの支持体(担体)に担持(付着)させます。
この場合、固体触媒で液体を反応(不均一触媒反応)させるため、一般的に担体はペレット(粒子状)や顆粒状のものを用いますが、私はハニカム構造体などに触媒を担持し、それを配管内に設置することでエキスを流すだけで反応できる、そんなものをイメージしています。(当然、温度条件、配管の長さなども検討しないといけないですが・・・)
そんな触媒を使って、高濃度のマイナージンセノサイドを短時間で製造できればと考えています。