苦い思い出

2015 年 6 月 24 日

はじめまして
先の4月より入社しました三谷(みたに)と申します。
以後よろしくお願い申し上げます。

 

私事ではございますが、「高麗人参」と聞くと、幼いころ味わったあの苦さが真っ先に思い出されます。
当時心臓の弱かった私に、母が百貨店で購入したペースト状の高麗人参を飲ませてくれていたのです。
それがまた苦くて、蜂蜜に混ぜても後から苦味が戻ってくるため、子供の舌にはとても飲みづらいお薬でした。
しかしそれを我慢したお陰か、患っていた病気は治まり、今では安寧に生活することが出来ています。

 

実は母も、母の母、つまり私の祖母から飲まされていたらしいのですが、何でもオネショを治すためだったそうです。
オネショはさすがに無理だろうと思っていたのですが、「神農本草経」という中国の古い漢方書にこうありました。
『人参は五臓を補い、精神を安んじ魂魄を定め、動悸を止め、邪気を除き、目を明らかに、心を開き、智を益する。
長く服用すれば身を軽くし、年を延ばす』
高麗人参は精神的、神経的な効果も持つことが、古くから知られていたのです。
大きくなってもオネショをされるお子さんの中には、精神的な要因による場合があるとのことですので、なるほど高麗人参が効いてもおかしくはないということになりますね。

 

人参の苦味も母のオネショも、人参に関する苦い思い出として、我が家で受け継がれています。