「からだ」ってスゴい(五)

2015 年 5 月 20 日

研究開発室 徳田

 

研究開発室の徳田英昭です。今回もよろしくお願いします。
5月に入り、早くもクールビズが始まった会社もあるようで、通勤電車で薄着の方をちらほら見かけるようになりました。

 

これからの季節、気温が高くなり、雨天の日も増えて過ごしにくくなります。多くのご家庭で、エアコン(除湿や冷房)を使用される機会も増えることでしょう。

 

我が家でもご多分に漏れず、すぐにエアコンが作動します。
でも、私は寒がりで、どちらかというと少し暑いくらいのほうが好きです。

 

最近のエアコンは省エネ仕様で、快適設定などにしておくとあまり気にならないのですが、それでも長時間エアコンがついたままだと、私は寒さを感じ、一枚上から羽織らないといけなくなります。(他の家族は、快適に過ごしていますが・・・)

 

さて、今回は体温に関係する「からだ」ってスゴいを紹介したいと思います。

 

このブログを見ていただいている方々はご存知の通り、からだには自律神経によって体温を調節するしくみが備わっています。

 

そもそも、からだ自身が活動をする(心臓を動かしたり、呼吸をしたり、運動したり)ためにはエネルギーが必要で、そのエネルギーを得るときに熱も発生させます。

 

発生した熱は、体温の維持などに利用されます。

 

しかし、暑い環境では、どうしても必要な熱量よりも発生する熱量のほうが多くなり、熱を体外に逃がしてやることが必要となります。

 

この際、からだの表面近くを流れている血液を増やし、からだの熱を血液から皮膚を通して空気中に逃がします。

 

それでも不十分な場合には、汗をかき蒸発させることで皮膚表面から熱を放出させます。

 

自律神経の働きによって、体内での「熱の発生」と体外への「熱の放出」のバランスをうまくとり、体温を一定に保っているわけです。

 

からだって、スゴいですね。

 

ところが、とても暑い環境になると体外への熱の放出が起こりにくく、時には外部から体内に熱が入ってくる場合もあり、体温調節が難しくなります。

 

その際は、血液から皮膚を通して空気中に熱を逃がすだけでは不十分で、汗をかいて懸命に体外に熱を逃がさなくてはなりません。

 

こういう時に汗をかけないと、気温の上昇に対応できずに体温が上がりすぎてしまい、場合によっては「熱中症!」なんてことになるかもしれません。

 

非常事態用のしくみとして、からだには、尿や便といった排泄物を介して、あるいは呼気を通じて熱を体外に排出するしくみもあます。

 

但し、これらの働きを担う腎臓(尿)、大腸(便)、肺(呼気)にはかなりの負担がかかるといわれています。

 

このことから、体温を調節するためには「汗をかくこと」がとても大事なのだと分かります。

 

日ごろから「汗をかけるからだ」でいることが大事。

 

しかしながら、私たちの生活では、エアコンの使用等で大きな気温変化のない室内で過ごすことも多く、汗をかく機会が少なくなっています。

 

そのため、からだが汗をかくことに慣れておらず、必要な時にうまく汗をかけなくなっているかもしれません。

 

「汗をかけるからだ」になるためには、無理のない運動(軽い筋力トレーニングやウォーキングなど)がおすすめです。

 

じんわり汗をかいて体温調節できるようになれば、しめたもの。からだ本来のしくみ(自律神経の働き)がしっかり働いている証拠です。

 

また、なかなか汗をかけない方には、汗をかくきっかけ作りという意味で、半身浴が良いかもしれません。

 

夏に向けて、「暑さに適応できるからだ」つまりは「汗をかけるからだ」になっていただきたいと思います。

 

今の時季から、からだに「汗をかく練習」をさせておきましょう。

 

高麗人参には、体温調節には欠かせない自律神経を調節する働きがあり、夏の暑さに負けないようサポートしてくれます。

 

それでは、今回はここまでとさせていただきます。