「からだ」ってスゴい(一)

2014 年 7 月 16 日

研究開発室 徳田

 

研究開発室のかわりもの 徳田英昭です。
今回もよろしくお願いします。

 

京都は祇園祭のまっただ中です。今年は49年ぶりに「前祭・後祭」の山鉾巡行が復活することとなり、去年までとは少し雰囲気の違った7月になっています。

 

さて、京都の夏は暑いと言われます。盆地という事もあり大きな風の流れが弱く、熱がこもってしまうようで、本当に暑いです。それでも昔は、夕方などに家の前に打ち水をしたり軒先に椅子を出したりして、涼んでおられる姿が見られました。しかしながら最近では、温暖化(?)のためか、エアコンの効いた部屋から出る事ができなくなってきています。

 

打ち水をすると、地面にまかれた水が、蒸発して水蒸気になる時に地面の熱を奪い空気中に広がっていくため、地面の温度が下がり、同時に気温も少し低下します。

 

この現象、ヒトのからだでも同じように起こっていますよね。

暑くなるとヒトは汗をかき、この汗が蒸発するときにからだの表面から熱を運びさってくれます。
また、からだの表面近くを流れている血管を少し広げ、体表面近くを流れる血液を増やし、からだの熱を血液から皮膚を通して空気中に逃がしたりもしています。

 

このように、ヒトのからだでは、自然と体温を調節するしくみが備わっています。
このしくみを司っているのが、自律神経です。

 

ここで少し自律神経のお話をさせてください。
自律神経は、からだの内側や外側の変化を感知し、ほぼ自動的に(意識することなく)、その変化に対応するように、からだを働かせます。
また、その対応の仕方にあわせて、活動する対応の場合は交感神経を、休息する対応の場合には副交感神経を優位に働かせます。このバランスが非常に大事なのです。

 

先ほどの例では、暑くなると、活動して熱を発生させるのではなく、休息してからだの熱を体外に放散するように、副交感神経が優位に働き、体温が上がらないように調節しています。

 

このように、自律神経の働きによって、体温を維持したり、呼吸や心拍の速さを調節したりなど、からだ中でさまざまな調節が行われています。しかも、ほぼ自動的に。

 

この自律神経のしくみ、言い換えれば、環境に合わせて自分で自分を調節するしくみ、スゴいです。

 

でも、残念ながら、多くのヒトは、この自律神経の働きがにぶくなっていると思われます。

 

それは、現在の生活スタイルが、生物としてのヒト本来の姿とはかけ離れてしまったからかもしれません。
本来なら休息しているはずの夜間でも、テレビなど多くの楽しみがあり、ついつい夜更かししてしまったり、ストレスを感じて十分な休息を得られなかったり、といった事があると思います。

 

その結果、交感神経が優位に働く活動的な時間が増え、反対に、副交感神経が優位に働いて休息・回復する時間が減ってしまっているのです。

 

そんな私たちを、高麗人参が助けてくれます。
高麗人参は、この自律神経に働きかけ、交感神経と副交感神経の偏りを調整し、バランスよく働くようにしてくれる作用があります。

 

現在の生活スタイルでは、活動時間が長く、休息・回復の時間が短くなり、疲れがたまる傾向にあります。

 

高麗人参は、そんな私たちのからだで、副交感神経を働かせることで、休息・回復を促し、元気にしてくれるのです。実感としては、ぐっすり眠れて、目覚めがすっきりします。

 

現代の生活スタイルによって低下してしまった、本来ヒトのからだが持っている自然治癒力を呼び戻す、高麗人参には、そんな力があるのです。

 

今回は、ここまでとさせていただきます。