「からだ」ってスゴい(ここらで一休み)

2015 年 8 月 12 日

研究開発室 徳田

 

研究開発室の徳田英昭です。
今回もよろしくお願いします。

 

8月に入り暑い日が続いていますが、皆さまは元気にお過ごしでしょうか。
今年の夏は、例年以上に暑く感じているのは私だけしょうか。
私は夏バテ気味で、お盆休みの間になんとか調子をとり戻したいと考えているところです。

 

今回は、いつもの“「からだ」ってスゴい”を一休みさせていただいて、夏場の水分補給について、お話ししたいと思います。

 

暑くなりますと、どうしても冷たい飲み物がほしくなりますね。
のどを冷たい飲み物が通りすぎていくあの感じ、とっても気持ちよくてやめられませんよね。

 

でも、これって、身体にとってはあまりよくないんです。

 

一般的に、「冷たい飲み物をとり過ぎると、胃腸の調子をくずして食欲がなくなる」と言われますが、夏の不調を招く原因は、他にもあるようです。

 

私が子供の頃は、部活動などの運動中に水を飲む事は許されず、水を飲むとバテてしまうと言われておりました。
それがここ20年くらいでしょうか。温暖化のせいで気温が高くなったことや、部活動中の熱中症がニュースになったことで、運動中にはしっかり水分補給するという考え方が定着してきたように思います。

 

しかしながら、最近、しっかり水分を補給しているにもかかわらず、体調不良をうったえるケースが増えてきています。その原因は、水分をがぶ飲みすることにあると言われています。

 

汗をかくと、体内の水分だけでなくミネラル分(特にナトリウム)も体外に出てしまいます(汗ってしょっぱいですよね。あれは、汗にナトリウムが含まれている証拠なのです)。
その後、たくさんの水分を一気に飲むと、体内のミネラル濃度が低下してしまいます。
これが身体にとっては良くない状況となります。

 

このミネラル。体中の細胞が活動するために、なくてはならないもので、細胞中の水分量の調節や神経伝達、筋肉の活動などで重要な働きをしています。そのため、ミネラル濃度が急激に低下すると、だるさを感じたり、体温調節がうまくできなくなったり、頭痛や吐き気などの症状を引き起こしたりするのです。

 

こういうことなら、スポーツドリンクなどがない時代に、部活中の水分補給を制限していたのも、全くおかしな話ではなかったと言えますね。

 

これら水分の急激な摂取による体調不良ですが、激しい運動時にだけ起こることではありません。
運動する習慣がない人(ミネラルを多く含む汗をかく人)が、暑さのために水分をがぶ飲みした場合にも十分に起こりうることのようです。

 

暑い日中に飲み物も持たずに出かけ、帰宅後にお茶やジュースをがぶ飲みしてしまうこと、けっこうありますよね。
気をつけたいところです。

 

『少しのどが渇いたかなと感じたら、こまめにスポーツドリンクやお茶などを少しずつ飲む』
これが、最近の水分補給の考え方のようです。

 

汗で失われるミネラル分を補給するために、塩飴などもありますね。ぜひご活用ください。

 

まだまだ暑い日が続きます。
自分の体調と相談しながら、上手に水分補給をして、無理のないようお過ごしください。
高麗人参もお忘れなく。

 

それでは、今回はここまでとさせていただきます。